『アブダラと空飛ぶ絨毯』(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)

アブダラと空飛ぶ絨毯―ハウルの動く城〈2〉

「ハウル」の姉妹編。だけど全く別の話なんじゃないの? と思わせておいて、こう繋げるとは!?
出て来る登場人物どれもかもアクとクセが強いです。そんな中で主人公アブダラは気弱で美辞麗句が得意な不幸体質というていたらく。でも真っ直ぐなんですよね。その真っ直ぐさがクセの強い物語を引っ張っていくのだから面白いです。さらわれた姫を救い出すため悪戦苦闘する姿もかっこいいですよ。アラビアンナイトのような世界感も素敵ですね。

テーマ : 児童書
ジャンル : 本・雑誌

『オール・マイ・ラビング』(小路幸也)

オール・マイ・ラビング 東京バンドワゴン (東京バンドワゴン) (集英社文庫)

LOVEだねえ。この一言に尽きる大家族もののシリーズ。文庫で追ってます。
ある意味ご都合主義的に上手いことまとまり過ぎている感もあります。しかし読後の幸せ感が、そんな些末な事柄を吹き飛ばしてくれますね。今作でもどかどかと登場人物が増えるのですが、それでも混乱せずに読めて、しかもどの人物にもきちんと目が向けられているというのが素敵です。それも幽霊となったサチさんの視点という手法が効いているのでしょうかね。つまりはサチさんの人徳というべきでしょうか。
シリーズ1作目からのお気に入りの研人くんが、かっこ良くなっているのに目を細めてしまいます。

テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『ボルピィ物語』(那須田淳)

ボルピィ物語

父親のいる西ドイツへと向かった僕は、そこで小人のボルピィに出逢うのだった。
すぐ隣にある異世界に迷い込む少年少女、そこの住人との楽しい日々、不意に訪れる世界の危機、それを防ぐ為に種族を超えて協力し合う。実に王道、実に面白い。このパターンはどこかで感じたと思ったのですが、大長編ドラえもんがそれに近いんですね。主人公たちがあくまで紛れ込んだ異種族として疎まれたりしながらも認められていく姿もいいです。
また挿絵が村上勉というのが、なんともいいですね。同じ小人でもコロボックルとはまた違った魅力があります。

テーマ : 児童書
ジャンル : 本・雑誌

『訪問者』(恩田陸)

訪問者 (祥伝社文庫)

記憶の中の殺人、会話による推理劇、クローズドサークル、謎に謎が被さり覆される真実。実に恩田陸らしい作品。しかも今回は広げた大風呂敷をしっかりと畳みます。(かなり力技ではありますが)クセの強い人々がお互い罠を仕掛けながら、相手の心中を探り合うやり取りは、実に面白いです。いやあ、楽しみました。
急死した映画監督の父親を探るべく山中の洋館を訪ねる。そこは女性実業家が不審死を遂げた湖を望み、そのきょうだいたちが集う場所だった。来客を告げるベルが鳴り、訪問者と共に謎が現れる。

テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『空色勾玉』(荻原規子)

空色勾玉

日本の神話をベースにしたファンタジィ。闇の一族と輝の一族の争い。その中で出逢う闇の一族の少女と輝の一族の少年。お互いがお互いに惹かれ合い、新たな想いが生まれる。
読み応えのある作品でした。なのにイマイチのめり込めなかったのも事実なんです。主人公たちの行動理念に同調出来なかったのが原因かな。いや、それが若さなんだと言えばその通りで、だから同調出来なかったとなると納得しつつも悲しいですが。
アクション少女まんがのようなノリは読んでいて楽しかったです。和田慎二とか『ふしぎ遊戯』みたいなノリを感じましたよ。

テーマ : 児童書
ジャンル : 本・雑誌

プロフィール

大吉

Author:大吉
本が好きで本がないと生きていけないほど。
ミステリ中心に乱読。部屋は本で埋もれつつあります。

好きな作家は、有栖川有栖、森博嗣、宮部みゆき、田中芳樹、泡坂妻夫、江戸川乱歩、梨木香歩、いしいしんじ、殊能将之、東川篤哉、北村薫、藤野千夜、恩田陸、西澤保彦、などなど。気になりゃ何でも読みます。

最近は児童書を多く読んでいます。子どもたちに物語の面白さを伝える、そんな駄菓子屋のような古本屋を創ろうと画策中!





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