『百物語 浪人左門あやかい指南』(輪渡颯介)

百物語 浪人左門あやかし指南 (講談社ノベルス)

ミステリと怪談の融合。謎の提示の仕方や仕掛けはメフィスト賞作家らしいと言いますか、懐かしの新本格テイスト。そこにその仕掛けは必要なのかと言いたくなる部分もありますが、それもご愛嬌。そこに時代ものという舞台設定に怪談で彩られた作品は実に僕好みでした。
語られる怪談ひとつひとつが面白く、しかもその中にさり気なく伏線を忍ばせているから面白い。話の骨格となる謎の部分は判り易いものなのですが、それも怪談で飾り立てているので気になりませんし。シリーズ第二弾ということでキャラクターも前作以上に立っていますし。読後感は軽いのですが、お気に入りのシリーズとなっています。
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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南』(輪渡颯介)

掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南 (講談社ノベルス)

城下の掘割に現れる女の幽霊。それを見た者は死を迎えるという…
メフィスト賞受賞作にしては真っ向な怪談ミステリ。というと語弊がありますかね。物語の合間合間に怪談が挟み込まれるのですが、それが怪談自身も面白く、その裏に潜むものもまた面白く。怪談というのは決してただ単なる「怖い話」じゃないんですね。そこに「美」がなければ。その様式美がミステリと融合しやすいのかも。
またメインキャラクタ2人のやり取りが面白く、特にラストのやり取りにはやられました。これまたチェックの作者が増えました。

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『装丁物語』(和田誠)

装丁物語 (白水uブックス)

今更言うまでもなく、僕は本が大好きです。本というのは内容だけでなく、表紙やカバー、紙質から何から何まで全てあっての本なんですね。装丁家でありイラストレーターである著者が自身の仕事について語るこの本を読んで、しみじみそのことを感じました。装丁家としての自信と責任、拘りと思い入れ、楽しさと苦しさ、などなど全てが詰まっており興味深く読みました。
僕も同人誌を作る時は装丁(らしきもの)が楽しくて色々試してみました。表紙の紙を考えたり、色々な具合にコピーしたものを切って貼ってコラージュしてみたり、表紙に穴を開けたこともありましたな。描き文字も好きですしね。だからこそ余計にこの本は面白かったし、刺激も受けました。
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大吉

Author:大吉
物語の魅力を伝える古本屋をやっています。

好きな作家は、有栖川有栖、田中芳樹、江戸川乱歩、倉知淳、恩田陸、北村薫、宮部みゆき、京極夏彦、小川洋子、殊能将之、梨木香歩、泡坂妻夫、東川篤哉、綾辻行人、長野まゆみ、大崎梢、恒川光太郎、吉田篤弘、上橋菜穂子、岡田淳、R・ダール、E・ケストナー、などなど。気になりゃ何でも読みます。

子どもたちに物語の面白さを伝える、そんな駄菓子屋のような古本屋を目指します。

「古本 大吉堂」大阪市住吉区遠里小野5−3−1




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