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『ハイブイン ご不要になった部員、回収いたします。』(YA小説を書いてみよう部2018)

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「ご不要になった部員、回収いたします。 廃部員回収部」

いらない部員を回収する廃部員回収部。部員のリサイクル、交換、修理も行なってくれるという。そこを訪れた生徒たちの物語。


作家・梨屋アリエの元「YA小説を書いてみよう部2018」として集まった部員によるYAアンソロジー。共通のテーマとして廃部員回収部が設けられ、それぞれの物語が展開されます。

このテーマとなる廃部員回収部の扱いひとつをとっても千差万別。その設定を直接的にファンタジーとして扱うものだけでなく、物語舞台の背景として使うもの、都市伝説のようなものとして扱うもの、メタ要素として扱うものなどなど、同じ設定でもまるで見え方が変わってきます。

テーマの扱いのみならず、好きなものにのめり込む青春もの、友達とのすれ違いを描いた友情もの、好きな人が変わってしまうことで失恋を描く恋愛もの、廃部員回収部の存在を表立たさないことで怪談めいたラストを迎えるものと、様々な物語が展開されます。

しかしどれもYAなんですね。これはYAというものが「10代に向けて書かれたもの」だからこそではないでしょうか。その骨格さえしっかりとしていれば、様々な物語が生まれてくる。

YAって「こういうもの」という枠を取っ払ってくれる物語が集まったアンソロジーです。
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プロフィール

大吉

Author:大吉
物語の魅力を伝える古本屋をやっています。

好きな作家は、有栖川有栖、田中芳樹、江戸川乱歩、倉知淳、恩田陸、北村薫、宮部みゆき、京極夏彦、小川洋子、殊能将之、梨木香歩、泡坂妻夫、東川篤哉、綾辻行人、長野まゆみ、大崎梢、恒川光太郎、吉田篤弘、上橋菜穂子、岡田淳、R・ダール、E・ケストナー、などなど。気になりゃ何でも読みます。

子どもたちに物語の面白さを伝える、そんな駄菓子屋のような古本屋を目指します。

「古本 大吉堂」大阪市阿倍野区王子町3−4−4




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