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『ナイトメア・アカデミー 異界からの招待状』(ディーン・ローリー、池内恵・訳)

ナイトメア・アカデミー 異界からの招待状
ナイトメア・アカデミー 異界からの招待状

チャーリーが悪夢を見ると悪いことが起こる。幼い頃より繰り返し起こる悲劇。そのためチャーリーは学校にも行けず家で孤独に過ごしていた。ある日いつものように悪夢を見たチャーリーは現実世界にモンスターがいることに気付く。モンスターに襲われそうになった時に、ナイトメア管理部隊という三人組がチャーリーの部屋に飛び込んできたのだった。

特殊な能力があるが故に孤立した子どもが、その特殊能力を持つ子どもたちが集められた施設へと行き、その能力を使いこなすための訓練を受ける。このパターンの物語は大ヒットしたあれも含んであれこれ思い起こせるでしょう。
しかも主人公はその能力が秀でており、そのため施設の中でも目をつけられ、悪しき存在からも目をつけられる。これも定番の流れです。
しかしチャーリーは自分の能力が秀でていることにショックを受けます。それはそのために大きな運命を背負うことになるからではなく、やっと「自分と同じ」仲間に出会えたと思ったのに、結局「自分だけ」違う存在だと思い知らされることになったから。能力の大きさを誇ることも、ちやほやされる時間も与えられずチャーリーは能力の大きさ故に孤立します。この視点は独特のものであり、この物語の核となるものです。
その思いがあるから、悪しき存在からの声がチャーリーに響きますし、かなり強引に親友になったシオドアの存在が光ります。自分を認めてくれる存在がチャーリーの心を揺さぶります。

物語は急展開に継ぐ急展開で進み、大いに盛り上がったところで次号に続く!となります。しかし続き出てないんですよねえ。むむむ。本国でも出ていないのかなあ。
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大吉

Author:大吉
物語の魅力を伝える古本屋をやっています。

好きな作家は、有栖川有栖、田中芳樹、江戸川乱歩、倉知淳、恩田陸、北村薫、宮部みゆき、京極夏彦、小川洋子、殊能将之、梨木香歩、泡坂妻夫、東川篤哉、綾辻行人、長野まゆみ、大崎梢、恒川光太郎、吉田篤弘、上橋菜穂子、岡田淳、R・ダール、E・ケストナー、などなど。気になりゃ何でも読みます。

子どもたちに物語の面白さを伝える、そんな駄菓子屋のような古本屋を目指します。

「古本 大吉堂」大阪市阿倍野区王子町3−4−4




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