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『くちぶえ番長』(重松清)

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くちぶえ番長

小学四年生のツヨシのクラスに転校してきた女の子マコトは、転校早々「番長になる!」と宣言するのだった。

清々しく真っ直ぐな物語です。弱いものいじめが嫌いで、ぶっきらぼうだけど優しい女の子マコト。優等生で何でもソツなくこなすけど、いざという時勇気が出せないツヨシ。このふたりが出会い、お互いに影響し合い別れるまでの物語。
マコトは強くてツヨシも何度も助けられるけれど、マコトもツヨシと出会ったことで変わっているのではないかと思わされるのです。ツヨシの視点で書かれているため、ツヨシ自身が気付いていないことは具体的に書かれません。でもツヨシと出会ったからマコトはいつもつっけんどんだったのが、自然に笑顔でいられるようになったのではないでしょうか。
父を亡くし父の言葉を守るため番長になろうとしているマコト。その言葉はマコトの支えになり目標になるが、ある意味重荷にもなっているのかも知れません。そんなマコトの心をほぐすのがツヨシであり、ツヨシの魅力なのでしょう。そんなふたりの微笑ましい姿を真っ直ぐ真っ正面から書かれています。

もともと『小学四年生』に連載されていたものが加筆され文庫化されたこの作品。もともとの読者である小学四年生の手にも届きやすいように児童書の体裁でも出て欲しいですね。
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大吉

Author:大吉
物語の魅力を伝える古本屋をやっています。

好きな作家は、有栖川有栖、田中芳樹、江戸川乱歩、倉知淳、恩田陸、北村薫、宮部みゆき、京極夏彦、小川洋子、殊能将之、梨木香歩、泡坂妻夫、東川篤哉、綾辻行人、長野まゆみ、大崎梢、恒川光太郎、吉田篤弘、上橋菜穂子、岡田淳、R・ダール、E・ケストナー、などなど。気になりゃ何でも読みます。

子どもたちに物語の面白さを伝える、そんな駄菓子屋のような古本屋を目指します。

「古本 大吉堂」大阪市阿倍野区王子町3−4−4




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