『プリンセス・トヨトミ』(万城目学)


プリンセス・トヨトミ

大阪を舞台にして空堀商店街が出てくるということしか知らなかったんです。何となく手を出さずにいたのですが、面白いよと勧められて読んでみたら面白い。とてつもない大風呂敷なんだけど、小振りな感じもするのは綺麗にまとまっているからでしょうか。でもそのまとまり方も嫌いじゃないです。
親から子へと受け継がれること。その内容もだけど、受け継ぐという行為自体への想いがクローズアップされるクライマックスは胸が奮えます。またそれを経て語られるラストの真実に心温まります。なるほど、そう来たかと感嘆。
キャラクターの造形も心地好く、女の子になりたい少年をメインに据えたのも、このテーマを背負えるからだと納得。あ、個人的にはミラクル鳥居が愛おしいのですが。

僕は大阪が好きです。それは「東京」によってステレオタイプ化され戯画化されたものでない「大阪」です。そういう想いにも応えてくれる作品なのかも。
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ジャンル : 本・雑誌

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まとめ【『プリンセス・トヨト】

大阪を舞台にして空堀商店街が出てくるということしか知らなかったんです。何となく手を出さずにいたので

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Author:大吉
物語の魅力を伝える古本屋をやっています。

好きな作家は、有栖川有栖、田中芳樹、江戸川乱歩、倉知淳、恩田陸、北村薫、宮部みゆき、京極夏彦、小川洋子、殊能将之、梨木香歩、泡坂妻夫、東川篤哉、綾辻行人、長野まゆみ、大崎梢、恒川光太郎、吉田篤弘、上橋菜穂子、岡田淳、R・ダール、E・ケストナー、などなど。気になりゃ何でも読みます。

子どもたちに物語の面白さを伝える、そんな駄菓子屋のような古本屋を目指します。

「古本 大吉堂」大阪市住吉区遠里小野5−3−1




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