『黄昏の岸 暁の天 十二国記』(小野不由美)



十二国記は新潮文庫で追っています。刊行されると割とすぐに読んでいたのですが、これの次は書き下ろし長編。いつ出るかわからないので、もったいなくて読めずにいたのです。次に出るのが確定してから読もうと思っていたのですが、あれから1年以上過ぎ待ちきれなくて読みました。いやはや。
このシリーズは毎回、つらいことが次々に起こり、我慢して耐えて抗って最後に大逆転! という展開にカタルシスを味わえます。しかし今回はつらさを背負ったまま続くので、余計に早く次を切望しますね。これで次に出る長編新作が別の時代別の国ならどうしましょう!? という怖さもありますが。
天に祈り天に助けを請うのに、何故天は助けてくれないのか。形としての天ならば心の拠り所に過ぎないだろうが、天が存在するならば一体天は地の人々をどうしたいのか? 十二国記の世界がシステマチックであるからこそ、余計にそこにある矛盾とも思える非情さが浮き彫りになる。その世界を生きるとはどういうことなのか。そこに思いを馳せることは、現代を生きる身にも反映されるのでしょう。
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Author:大吉
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子どもたちに物語の面白さを伝える、そんな駄菓子屋のような古本屋を目指します。

「古本 大吉堂」大阪市住吉区遠里小野5−3−1




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