『アンブラと4人の王子』(アン・ローレンス、金原瑞人・訳)



おとぎ話のお姫様と王子様の世界のようでありながら、シンデレラともかぐや姫とも違うお姫様の物語。
小さな公国の若き女公アンブラは隣国の4人の王子から様々な影響を受ける。四男オットーからは音楽の素晴らしさを知り楽団を作りフェスティバルを開く。三男ベイジルからは学問の素晴らしさを知り大学を設ける。二男ベイからは政治の駆け引きを知り外交に精力的になる。そして長男クロービスはそんな姫と弟たちを見守っている。そんな4人の王子から求婚されたアンブラが出した答え。そしてそれに対する王子たちの反応。
王子たちから知り得たことをどんどんと取り入れ小さな公国が充実していく様が面白いです。次々に新しいことに手を出すアンブラですが、先に行なったことを蔑ろにするのでなくどんどん積み重ねていく姿が素敵です。しかし積み重ね過ぎて周りが見えなくなることも。アンブラの、国を運営するということはどういうことなのかという女公としての成長はもちろん、ひとりの女性として人間としての成長も描かれています。
また登場人物が脇役に至るまでみな人間味に溢れていて少しお茶目で素敵なのです。読み終えたあと幸福感で胸がいっぱいになる。児童書という枠を外して様々な人に読んで欲しい、面白いよと伝えたい物語です。
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