『まっ白な嘘』(フレドリック・ブラウン、中村保男・訳)



恥ずかしながら初めてのフレドリック・ブラウンなのです。あれ? SFの人じゃなかったっけ? くらいの認識しかありませんでした。猛省しております。なぜ今まで読んでいなかったのだと後悔しました。それくらいにとてつもなく面白かったのです!
様々なタイプのミステリが詰まった短編集です。オーソドックスな犯人当てもあれば、どのようにして?に主眼を置いたハウダニットもあれば、微妙なズレがもたらす奇妙な味もあり、最後の一行に驚愕するものもあります。そしてそのどれもが、「なぜ?」が「なるほど!」に変わる快感を味わえます。
殺人現場に残された足跡の謎。自殺するはずのない人物が自殺する原因。下宿の部屋に明かりをつけずにいる理由。記憶を失った男の顛末。憎き悪漢の最期。そして最後に読者に仕掛けられる罠。どれもユーモアとサスペンスが融合された極上の一品です。
こうなると、他のミステリ作品はもちろん、SF作品も読みたくなりますね。またまた楽しみが増えたというものです。
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大吉

Author:大吉
物語の魅力を伝える古本屋をやっています。

好きな作家は、有栖川有栖、田中芳樹、江戸川乱歩、倉知淳、恩田陸、北村薫、宮部みゆき、京極夏彦、小川洋子、殊能将之、梨木香歩、泡坂妻夫、東川篤哉、綾辻行人、長野まゆみ、大崎梢、恒川光太郎、吉田篤弘、上橋菜穂子、岡田淳、R・ダール、E・ケストナー、などなど。気になりゃ何でも読みます。

子どもたちに物語の面白さを伝える、そんな駄菓子屋のような古本屋を目指します。

「古本 大吉堂」大阪市住吉区遠里小野5−3−1




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