FC2ブログ

『という、はなし』(吉田篤弘、フジモトマサル)



フジモトマサル氏による「読書の情景」のイラストに、吉田篤弘氏が文章を綴るという形で連載された絵物語集。
これはあとがきにもあるように一種の謎解きのような感覚もあるでしょう。イラストから喚起されるものが何なのか。思いも寄らない物語が展開されることもあり、その奥行きの広さを堪能します。
それはそのままイラスト自身が持つ奥行きなのでしょう。記号としてそこに描かれているのではなく、世界を切り取ったものだから前後左右の空間に及ばず時間も思いもその中に納められている。だからこそ物語が広がるのでしょう。
各作品どれも2ページ目にイラストがある構成なので、物語に足を突っ込んでからイラストを見ることになります。これが先に真っ白な内にイラストを見てから物語に触れるとまた違った思いを抱くのではないかとも思えたり。何度でもゆったりと味わうことができる。そんな本でした。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

大吉

Author:大吉
物語の魅力を伝える古本屋をやっています。

好きな作家は、有栖川有栖、田中芳樹、江戸川乱歩、倉知淳、恩田陸、北村薫、宮部みゆき、京極夏彦、小川洋子、殊能将之、梨木香歩、泡坂妻夫、東川篤哉、綾辻行人、長野まゆみ、大崎梢、恒川光太郎、吉田篤弘、上橋菜穂子、岡田淳、R・ダール、E・ケストナー、などなど。気になりゃ何でも読みます。

子どもたちに物語の面白さを伝える、そんな駄菓子屋のような古本屋を目指します。

「古本 大吉堂」大阪市阿倍野区王子町3−4−4




にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

FC2カウンター
ブクログ
カテゴリ
リンク
フリーエリア
最新コメント
最新トラックバック
検索フォーム