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『パパはバードマン』(デイヴィッド・アーモンド、金原瑞人・訳)



なんて優しく温かで素敵な物語。リジーのパパは少し変わっている。髪の毛はぼさぼさでひげも剃っておらず、仕事にも行っていなさそう。しかも体に布などで作った羽根をつけて虫を食べて鳥のように飛ぼうとしている。そして鳥人間コンテストに出て優勝する気でいる。
パパがこんなことになった理由は明確には記されていません。ドリーンおばさんの言葉で「ママがかわいそうにあんなことになって」パパが変わったということがわかるだけ。そんなパパの面倒を見るリジーには、これっぽっちもつらそうなところはありません。だってパパのことが大好きだから。そしてパパもリジーのことが大好きだから。
パパからリジーを離して常識的な生活をさせたいと思うドリーンおばさんも、そんな人たちを見守る校長先生もふたりのことが大好きだということが本から溢れんばかりに感じます。そんな人たちの温かな想いと信じる心の素敵さが、鳥人間コンテストで花開くのです。
何も問題は解決していないかも知れない。でもこの人たちならばこれからも楽しく素敵に過ごしていくのだろうと希望に満ちているのです。
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大吉

Author:大吉
物語の魅力を伝える古本屋をやっています。

好きな作家は、有栖川有栖、田中芳樹、江戸川乱歩、倉知淳、恩田陸、北村薫、宮部みゆき、京極夏彦、小川洋子、殊能将之、梨木香歩、泡坂妻夫、東川篤哉、綾辻行人、長野まゆみ、大崎梢、恒川光太郎、吉田篤弘、上橋菜穂子、岡田淳、R・ダール、E・ケストナー、などなど。気になりゃ何でも読みます。

子どもたちに物語の面白さを伝える、そんな駄菓子屋のような古本屋を目指します。

「古本 大吉堂」大阪市阿倍野区王子町3−4−4




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